森のつぶやき
お別れ
2013-01-25
「どがなかな。うまかろがな。」
強引に座敷に引き上げて、しばらく待たせた挙句に出した雑煮を食べさせての一言。
当時、私は地域の特産品の掘り起しに携わっていた。そのひとつに三瓶山周辺で江戸時代から栽培されていた「あか穂もち」があり、機会あるごとにその品質の高さをPRしていた。
「わしは絶対にこっちがうまいと思うで。あんたらはあか穂もちのことばっかり言うとるが、まだまだ上があることも知っといたほうがいいで。これがヤシロモチだで。」
地域にはまだまだ良いものがあり、農家ではそれぞれ誇りをもって作っていることを忘れてはならないとご教示を受けた。
二度と教えを受けることはなくなってしまいましたが、数々の教えは心の中に残っています。
敢えて親しく呼ばさせて頂きます。カヨさん安らかにお眠り下さい。そしてありがとうございました。
合掌。
(修)
安全集会
2013-01-22
21日、安全集会を行いました。
安全集会は、作業の安全を徹底するために、毎月1回職員全員が集まって研修・意見交換をするものです。
今回はフォワーダによる災害事例と「人はなぜ失敗を繰り返すのか」という参考文書をもとに研修を行いました。
ともすれば、こうした研修はマンネリに陥りやすいのですが、フォワーダの例のように、自らの現場でも起こりうる事例を聞くと身が引き締まる思いがします。
ヒューマンエラーには①ボーッとしていて、行動だけが一人歩きするドジ型、②やろうと思っていたことを忘れての動作の失敗によるボケ型、③「見間違い」「早とちり」などによる計画段階の失敗の3種類に分類され、対処方法もそれぞれに異なってくるとのことです。
人間にミスはつきもの。しかし、心がけ次第でミスの発現頻度を極端に少なくすることは可能だと思います。(修)
『現代林業』表紙モデル
2013-01-17
今日、月刊誌『現代林業』編集担当の方が来所されました。目的は3月号の表紙写真撮影のためです。
『現代林業』では、毎号、森林組合等の林業事業体で働く女性を表紙モデルとしています。このたび島根県を通じて大田市森林組合職員の中からお願いしたいということでお話がありました。
結果、女性職員で最も若い木工館職員Hさんにお願いすることになりました。
雪に包まれた木工館での取材後、編集担当の方は「プロのモデルさんのような素敵な笑顔が撮れました。」と大喜びでした。(リップサービス???)
3月号の発刊は2月上旬になります。今から楽しみです。
ちなみに、Hさんは既婚者です。(修)
研修…その後
2013-01-16
今年度も、現業職員の皆さんには各種研修会に参加していただいています。
その研修会の中で、路網施工(道づくり)研修会に参加した職員のその後の状況を調査するために、1月10日にフォレストサーベイの方より当組合においでになりました。
現場にて、慣れない聞き取り調査の対応に、かなり緊張しながら対応してくれた路網2係の2名の現業職員さん、お疲れ様でした!
現状の説明に四苦八苦しながらも、「(こういう点は)研修後、実際の現場で役に立っています!」とはっきり言いきる2名が少し頼もしくも見えました。
今後も、現業職員の皆さんが各種研修会に積極的に参加していただき、自らの技術研鑽に努めていただきたいものです。
技術の伝承
2013-01-10
新年のあいさつで事務所へこられた方が、家の周りで炭でも焼いてみたいと言い出されました。結局、炭焼きには高度の技術が必要で、安易な気持ちでは取りかかれないとの結論になりましたが、その技術を持っている人がもうすぐいなくなるのではないかとの話にもなりました。
一方、今朝の日経新聞の一面コラム「春秋」では、伊勢神宮で20年ごとに行われる「式年遷宮」には、建築技術を伝承していくという意味合いも含まれていることが、ギリシャ神殿建造技術が絶えていることを引き合いに出して述べられていました。
当組合の経営理念には「豊かな森林を未来に引き継ぐことを使命とします。」との一節があります。山の生活で編み出された炭焼き等の技術を未来に引き継ぐことも森林組合の役割りのひとつになるのではないか、などと思いを致しております。