森のつぶやき
『カッポさん』て知ってます?
2014-07-28
保育園から小学生くらいまで我が家の墓所でよく「カッポさん、カッポさん出ておいで」と歌を歌いながらカッポさんを掘り出して遊んだことがありました。「カッポさん」とは、ウスバカゲロウの幼虫のことでいわゆる「アリジゴク」の成虫の名前としてみなさんご存知と思います。それを我々の地域では「カッポさん」と呼んでいますがどこらあたりまでがその名称を使っているのか少し興味のあるところです。
先日、広島県の山奥で昼食をとっていて、ふと辺りを見回すと黒墨の土のあちこちに「アリジゴク」があり何年振りかに掘ってみました。8か所くらい掘りましたが何もいなくて、最後のくぼみから一匹だけ黒いカッポさんが見つかりました。残念ながら死んでいて、おまけに真っ黒で、私が幼少の頃捕っていた(決して殺さず元に返しました)茶色い土の中にいた茶褐色とは違うので、てっきり「カメレオン」のように土の色に適応して体色を変えるのかなと思いましたが本当はどうなんでしょうか?
数日後、インタ-ネットで調べたらウスバカゲロウの幼虫は、獲物に対して毒性の吐き出し液を注入し、注入された獲物は黒変して致死するようです。私が先日見つけた幼虫がまさか仲間同士で喧嘩して死んだなんてことは無いと思いますが・・・・誰か知っている人がいれば教えてください。
ちなみに、ウスバカゲロウの毒物質はフグ毒のテトロドトキシンの130倍といわれているとのこと。
むやみに触らない方が良いかも。(poco)