森のつぶやき
森林施業プランナー、一挙に4名合格!
森林所有者に施業の提案をする資格「森林施業プランナー」の二次試験が1月にあり、このほど大田市森林組合職員4名について合格の通知がありました。
現在の森林組合の主要業務は提案型集約化施業であり、合格者にはこれを実践・推進する知識と能力があると公に認められたということです。4名の職員にはお祝いの言葉を捧げるとともにここまでの努力に敬意を表したいと思います。
合格者のうちには、日常的に森林所有者に施業提案してきた事務職員3名とともに普段は現場で作業にあたっている職員1名が含まれており、今後の事務・現場の業務分担の在り方について、新たな可能性が開けてきたことになります。
大田市森林組合では、既に資格を有している1名と併せプランナー5名体制となり、より充実した体制となりました。
ちなみに、今回の資格試験前の県内プランナーの人数は16名となっています。
(jiji)
2017年1月期ゼロ災川柳優秀作品決まる‼
大田市森林組合2016年10大ニュース発表
大田市森林組合2016年10大ニュース
① 集材技術習得のための長期研修に取り組む
国内の森林資源は成熟期を迎えており、主伐を進めて木材資源利用の促進を図り、森林の更新を図ることが林業界の緊急課題となっています。大田市森林組合としても主伐に向けた技術蓄積を図ることとし、大田市の支援を受けて、技術員1名を5か月間にわたり熊本県の素材生産事業体へ派遣して架線集材(タワーヤーダ)技術の習得に取り組みました。この研修の次年度以降の継続実施について現在検討を進めています。
② 通常総代会開催される
5月30日に通常総代会を開催しました。平成27年度の決算状況は、経営の実態を表わす事業利益は350万円余の赤字となりましたが、当期剰余金では160万円余を計上しました。組合経営については今後も厳しい状況が続くものと考えています。
議題として役員の選任(改選)、総代選挙区割りの見直し、役員選任規程の改正(書面による議決権の行使等)等がありましたが、いずれも原案どおり承認されました。
質疑では、高齢化に伴って地区総代の選出が困難になってきているため、何らかの対策が必要との意見がありました。
③ 新たな役員体制、総代体制がスタート
通常総代会に引き続いて開催された理事会において新体制がスタートしました。大きく変動する経営環境に対処するため、留任の組合長(2期目)に加え、新たに代表権を持つ専務理事を設置することで常勤役員2人体制を採ることとなりました。
理事(定数11)は3人、監事(定数3)では2人の役員交代がありまし
た。
9月には総代選挙が行われ、候補者の届け出が定数と同じであったため無投票で新総代が決定しました。
④ 楽しかった職員親睦旅行
現業職員の親睦団体である森風会からの提案により、久しく途絶えていた職員親睦旅行が復活しました。
梅雨の合間の好天の中、年齢不詳のガイドさんの名調子に乗せられながら、しまなみ海道の絶景を眺め、道後温泉の湯につかり、宴会ではいつもながらのパフォーマンスがあり、翌日は子規堂、松山城などを巡りました。参加者全員、目いっぱい楽しみ、明日への活力を蓄えた2日間でした。
⑤ 組織改編を行いました
7月1日付で、それまでの業務課を森林経営課と森林整備課の2課とする組織改編を行いました。森林経営課は事務職員で構成し、経営計画の策定・実行を通じ組合員の所有山林を積極的に経営していくという強い意志を明らかにした名称としました。森林整備課は現業職員で構成し、現場作業を主体的かつ責任を以って管理・進行していくという方向性を明確にしました。
⑥ ゼロ災への取り組み、工夫を加えて継続中
ゼロ災の達成は森林組合にとって悲願とも言うべきものです。近年の事故発生状況を受け、平成28年度は近隣森林組合とともに労働基準監督署から安全衛生管理特別事業場の指定を受けました。
大田市森林組合では、従来からの安全衛生活動の取り組みに加え、昨年からはゼロ災川柳活動での意識啓発、今年からは職員から選任した安全指導員による現場パトロールの実施など、独自の取り組みを進めてきました。また、近隣組合との合同パトロールも実施してきました。
そして、現在(12月20日現在)ゼロ災280日継続中です。これは大田市森林組合では近年にない長期間ゼロ災の実績です。職員一人一人の自覚と努力があってのことだと思います。さらなる記録延長に向けて引き続き気を引き締めていきます。
⑦ 安原代表監事逝去
5月の役員改選で新たに代表監事に就任された安原良久氏が突然の病気により8月27日に逝去されました。59歳でした。金融機関の出身で年齢もまだ若く、大田市森林組合の経営について今後強力なご指導を頂けるものと期待していただけに大きな衝撃を受けました。ご冥福をお祈りいたします。
後任の代表監事については緊急監事会での協議により、三谷監事が就任されました。監事欠員の補充については、来年の通常総代会において選出できるよう現在準備を進めています。
⑧ 第3回林業祭大盛況
好天に恵まれた10月15日、第3回目となる林業祭を「三瓶こもれびの広場」を会場として開催しました。丸太ボーリング、輪ゴム銃射撃など新規のアトラクションも加わり、順番待ちも出るほどの盛況でした。林友会コーナーや高性能林業機械による実演では、来訪者の皆さんは普段接することのできない体験に喜びや驚きの声を上げていました。詳細はホームページのブログ「森のつぶやき」で写真付きで紹介しています。
現在、来年以降の林業祭での更なる広がりと充実を目指すための実行
委員会が既にスタートしています。
⑨ 組織強化に向けて内部統制の確立に取り組む
昨年から今年にかけて内部統制及びコンプライアンス意識の不十分さを露呈する事案が引き続きました。
森林組合は森林所有者で組織する協同組合であり、また森林組合法の規定において社会的・公的な役割を課せられた団体です。業務執行にあたっては公平・公正な運営が強く求められており、内部統制及びコンプライアンス態勢の確立は組織運営上の基本条件となります。
大田市森林組合では、内部監査制度の導入や役職員各自の役割の重要性を再確認するための各種研修会の計画的開催など、責任感と使命感を持って業務に邁進する体制づくりに取り組みました。
⑩ 大田市森づくり構想の骨格できる
大田市では平成27年度から森づくり推進室を設置し、地域の森林・林業の将来像を描く長期構想の策定に取り組んでいます。市民、木材市場、製材業、建築士、建築組合、学術関係、関係行政機関そして森林組合で構成する策定委員会で精力的に検討・議論を重ね、12月時点でほぼ構想の骨格を固めることができました。
構想では①林業・木材産業の成長化、②森林の適正管理(経営)、③木とのふれあいで森林への理解の促進の3点を基本的方向と定めています。
構想実現に向けて森林組合の役割は重大であり、今後一層の体制強化と技術力向上が求められます。
今後、市民や各方面への説明や意見聴取を行い、年度内には策定作業完了となる予定です。