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針葉樹の枝打ち

枝打ちの目的

 枝打ちは、無節の良質材の生産を主目的として、枯れ枝やある高さまでの生き枝を、その付け根付近から除去する作業です。枝打ちの第一の目的は、無節の材の生産ですが、それと同時に年輪幅、年輪の走向角度など年輪構成の優れた材の生産にも効果があります。
 枝打ちは、樹冠量を調節することによって幹の成長を制御することができ、密度管理(間伐)は生育空間を調節することによってやはり幹の成長を制御できます。したがって、枝打ちは密度管理(間伐)と組み合わせることによってより大きな効果を発揮することができます。
 枝打ちは間伐とともに林内の光環境を改善し、下層植生の欠乏を防ぐなど林分の健全性にプラスになります。また、枝打ちによって林内の歩行、見通しをよくし、林内作業の能率向上を図ることができます。
 さらにまた、枝打ちは森林火災において、林床火が林冠火に拡大するのを防いだり、スギノアカネトラカミキリやスギザイノタマバエなどによる幹の被害を防ぐ効果もあります。
 枝打ちは生産財の質の向上を図り、さまざまな側面から好ましい林分構造に誘導するなど積極的な攻めの作業です。地域特性に優れ、商品価値の高い材を創り出す積極的な技術は、密度管理と間伐の選木技術、および枝打ち技術です。特に、枝打ち技術はその決め手となる具体的な技術です。
 

無節材生産の枝打ち

 無節材を生産する枝打ちには、表面が無節の心持ち柱材生産を目指すもの(針葉樹)と、大径材に仕立ててできるだけ無節率の高い材を生産することを目指すもの(針葉樹と広葉樹)とがあり、それぞれに対応した枝打ち管理法があります。

針葉樹の枝打ち

  枝打ちの際にまず考えなくてはならないのは、
①いつ(幹がどのくらいの太さになるまでに)
②どのくらいの量(幹のどのくらいの長さを打つか)
を、枝打ちするかです。
①は、枝下直径を基準に考えます。

枝打ちの仕方

 心持ち柱材で、無節の材をつくる場合を考えてみましょう。10.5cm角では、枝下直径が6~7cmになるまでに、12cm角の場合では、枝下直径が8~9cmになるまでに、枝打ちをすませておく必要があります。
 1回に枝打ちする量は、幹の太さで1.5~2mの長さの範囲です。この量で、所定の高さに達するまで何回か枝打ちを繰り返します。

 所定の高さとは無節材を採る丸太の長さと本数(玉数)によって決まるものです。すなわち3mの丸太なら3mプラス地際の切り捨て長、3mの丸太2玉であれば6m余りの高さまでということです。
 曲がりのある木に枝打ちしても表面無節の心持ち正角材は得られないので、まっすぐな木を育てることがまず重要です。
 大径材に仕立てて、無節の材を生産することを考えるならば、枝打ちすべき太さを厳密に決める必要はありません。陰樹冠に枯枝が多くなりだしたら、陰樹冠の部分(枯枝の混ざっている部分)の枝を除去することを繰り返せばよいでしょう。

 枝打ちをすませるべき枝下直径は12cmぐらいまでで、1回の枝打ち長は2~3mぐらいです。
 この太さまでに枝打ちしていれば、末口径が28cm以上になると図↑のように2面無節の心去り正角材が4本採材できるようになり、さらに太くなるにつれて無節のさまざまな角材や板材の採材が自由にできるようになります。
 

 心持ち柱材で、無節の材をつくる場合を考えてみましょう。10.5cm角では、枝下直径が6~7cmになるまでに、12cm角の場合では、枝下直径が8~9cmになるまでに、枝打ちをすませておく必要があります。

 

 1回に枝打ちする量は、幹の太さで1.5~2mの長さの範囲です。この量で、所定の高さに達するまで何回か枝打ちを繰り返します。

 所定の高さとは無節材を採る丸太の長さと本数(玉数)によって決まるものです。すなわち3mの丸太なら3mプラス地際の切り捨て長、3mの丸太2玉であれば6m余りの高さまでということです。
 曲がりのある木に枝打ちしても表面無節の心持ち正角材は得られないので、まっすぐな木を育てることがまず重要です。
 大径材に仕立てて、無節の材を生産することを考えるならば、枝打ちすべき太さを厳密に決める必要はありません。陰樹冠に枯枝が多くなりだしたら、陰樹冠の部分(枯枝の混ざっている部分)の枝を除去することを繰り返せばよいでしょう。
 
 枝打ちをすませるべき枝下直径は12cmぐらいまでで、1回の枝打ち長は2~3mぐらいです。
 この太さまでに枝打ちしていれば、末口径が28cm以上になると図↑のように2面無節の心去り正角材が4本採材できるようになり、さらに太くなるにつれて無節のさまざまな角材や板材の採材が自由にできるようになります。

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