・2回目(25年生頃)
2回目の間伐は平均胸高直径が17cmぐらいになった時(25年生前後)に、本数にして30~35%を間伐します。この径級に達すると、心持ち柱材1玉が収穫できます。1回目の切り捨て間伐がしっかり行われていれば、今回の間伐で収穫の歩止まりは高く、早期の収入が得られます。
・3回目(35年生頃)
心持ち柱材2玉が収穫できる大きさ、すなわち胸高直径が22cmぐらいになったとき(35~40年生)に35~40%の間伐を行います。この間伐によってha当たり800本ぐらいの木が残り、これらの木は大径材として15年間隔、本数割合で25%ぐらいを間伐する、といった頻度と強度で収穫していくことが可能です。ただし、林齢が増すにしたがって間伐強度と頻度は弱く、低くするのがよいでしょう。大径材は無節率が高くなり、良質材の条件が増していくとともに、どのような需要にも応じられる採材の自由度が高まります。
このような間伐を進めていき、本数がha当たり300本よりも少なくなってきたら、間伐するごとに伐った跡地に複数の苗木を植えていくとよいでしょう。それを繰り返していくうちに択伐林的な森林ができていきます。そのような状態になるのは植栽後100年を過ぎる頃からです。