森のつぶやき
三瓶山登山
2013-04-30
20数年ぶりに三瓶山に登りました。
家族5人で9時に北の原登山口から出発。
以前と比べれば登山道もかなり整備されていて、足の運びはずいぶん楽になっていましたが、傾斜は相変わらず。(あたり前です。)
数えきれないほどの休憩をはさみ、2時間後には何とか頂上に到着。
山頂の変貌(整備状況)を楽しみにしていましたが、一番驚いたのは「銀名水」の復活でした。以前は、良い時でも一滴ずつゆっくり浸みだす程度で、枯渇寸前という状況でしたが、このたびは時期が良かったのでしょうか、ちょろちょろと溜桝に流れ出していました。
飲んでみると、やわらかく優しい、これぞ「甘露」ではないかという味わいでした。
眺望は、黄砂の影響なのか霞んでいて、今回登山の秘かな狙いでもあったこどもたちに我が家の位置を指し示すことはできず残念でしたが、山頂小屋でのお弁当、帰りのさんべ荘でのお風呂など、なんとか(お金をかけない)連休中の家庭サービスができたのではないかと、勝手に納得しています。(修)
宝の山を活かす
2013-04-19
3月30日(土)、何年振りかに早春の山に入山しました。といっても、足腰が弱くなったため(実はメタボリック)殆ど自動車でしたが(;一_一)。
3月は年度末ということもありなかなか山に行くことはありませんでしたが、葉が落ちて今まさに新芽が出るという時期で少し肌寒かったですがこれまた新鮮な気持ちになりました。
近年、雑木を伐って利用することが減り、写真(クヌギ林)のように大きくなりすぎて人力で取り扱うことが困難となった広葉樹が多くなりました。そんなこんなでナラ枯れも拡大しているとの話も聞きます。
この山のクヌギ林の周りにはコナラ林もありこれらも大きくなっています。太いコナラは家具、フロ-リングに利用できるとのことでなんとか活用できないものかと思います。
先日の山陰中央新報に「トドマツの葉 糖尿病に効果」との記事があり、熟読してみると血中の脂質濃度も抑える効果があるとのこと。高脂血症の私には朗報です。
こうしてみると、森林には、山菜や薬草など有益なものが沢山あり、まだ発見されていないものも数多くあるかもしれません。いんや(大田弁?)有るでしょう。
山に簡単に入れれば山も生きるだろうと思いつつ、あまり簡単だと不法投棄や環境問題等が心配ではありますが、林業に携わる者としては、森林路網密度の数値が今以上にスピ-ドアップしてほしいと願います。(poco)
ウイスキ-の樽
2013-04-08
いきなり質問です!【日本3大美林といえば】⇒【答え:木曽ヒノキ・青森ヒバ・天然秋田スギ】ですが、3月26日の経済新聞に『国産高級木材が品薄』との見出しがありました。
国産高級木材といえば、15年くらいに前に地球温暖化等の問題もあり広葉樹の植林が推奨された時期がありましたが、その時何か有用広葉樹はないものかと調べたことを思い出しました。
そこで、注目したのがミズナラという木でした。昭和50年頃の価格だったと思いますが市場で平均90,000円/m3で取引されていて、中には120万円をこす高値がついたミズナラもあったと記憶しています。
私ごとで恐縮ですが、ウィスキ-を飲むのが大好きで昨年ウイスキ-関連の本を買いました。内容はほとんど覚えていませんが、思い出す限り列挙します。
あちゃー 2つしか思い出せない(;一_一)
・某酒造メ-カ-の『響』はミズナラ樽で熟成させている。(間違ってたらゴメンナサイ)
・日本のウィスキ-は世界で5本の指に入る。最近は海外でも好評とのこと。
で、数日前、インタ-ネットで調べたら、ヨーロッパでは、
ブナは「クイ-ン・オブ・ザ・フォレスト」=「森の女王」
ミズナラは「キング・オブ・ザ・フォレスト」=「森の王様」と呼ばれるそうです。
ちなみに掲載写真は大田市内の標高450mくらいの森林内に植栽された12年生のミズナラ(9.66ha:9,700本植栽)、オニグルミ(0.50ha:500本)等の一部ですが、かなり蔓等で消滅したところもあります。ほぼ同じ樹種の一斉林なので病気とかの出現が心配ですが順調に生育することを願いつつ、大田産のミズナラ樽で熟成させたウイスキ-を飲めたら最高だろうなあと夢見てます。(poco)
チェンソー講習会
2013-04-01
最近、残念ながらウチの組合においてチェンソーによる怪我が多いため、もう一度チェンソー作業について基本から見直すために、現業職員の11名でチェンソー講習会を開催しました。
当日はあいにくの雨でしたが、事務所前で目立てチェックから始めました。
角度ゲージを使い、上刃目立て角、横刃目立て角を調べました。
上刃30度は、ほとんど皆よかったが、横刃80~85度が出ていません。
フックになった刃が多く見られ、中には70度位の角度のものもありました。
これでは振動も大きく、キックバックの原因となり大変危険です。
それらを踏まえて、ヤスリの当て方などみんなで復習しました。
それから基本フォームの確認後、実際に山へ行き伐倒作業を行いました。
追いづる切りでの伐倒で正しいフォームで水平に受け口、突っ込み切り、つるの長さなど二班に分かれて皆で意見交換しながらトレーニングしました。
参加者全員が真剣に取り組み、あっという間に時間が過ぎました。
今回のトレーニングを終え基本に立ち返り、もう一度安全作業について考えることができたのではと思います。
現業職員一同、新年度に向け、気持ちを新たにゼロ災害目指し頑張りしょう!(熊)
松再生第2弾!
2013-03-29
2月28日に「松林の復活」として投稿しました。
その後3月に、残した松の種子が落下し稚樹が発生する環境をよりよいものにするために、『地表かき起こし』という地床処理を実施しました。
掲載している写真ではよくわからないかもしれませんが、かなり念入りに地表面をかく乱したつもりです。
ただ、欲張ったわけではないですが形質の良い種松の残しようが少なかったように思えて、ちょっと悔いが残ります。
1~2年後には多数の稚樹が発生するだろうと期待しています。
ものの本によると、1ha当り53,000本の稚樹が発生した例もあるようで、そこまで稚樹が発生すると下刈がやりにくいだろうなと思いつつ、うれしい悲鳴(*^_^*)をあげたりして(;一_一) (poco)