森のつぶやき
三瓶山西の原火入れ
2014-03-25
毎年恒例の三瓶山西の原火入れが行われました。
火災予防、害虫駆除等様々な目的を持っての火入れですが、最も大きな効果は草原景観の維持につながることだと思います。
大田市を中心に諸団体で構成された実行委員会主催で行われ、大田市森林組合もメンバーとして参加しました。
参加人数はボランティアを含め約160名。昼休みには40分間程度雨がぱらつきましたが、昨日まで好天が続いたこともあり、全体としては順調に終わりました。
一面真っ黒になった西の原ですが、1か月もすると緑のじゅうたんに生え変わり、多くの皆さんの憩いの場になることでしょう。
(くつ)
Wood job!!
2014-01-24
待ちに待った三浦しをんの小説「神去なあなあ日常」が映画化され今年の5月に公開されるようです。
多分、平成24年○月頃に、ある人(某組合長)から『これを読んでみんかね』といって渡され、読み始めましたが面白くなって、珍しく一気に読んでしまいました。 けっこう感動し、恥ずかしながら涙がちょちょぎれました。(;一_一)
なんでも、林業を舞台にして、チェンソ-を実際に役者が操作するシ-ンはこの映画が初めてだとか聞いた記憶があります。
昨年の夏にその撮影シ-ンの一部が紹介されていましたが、映画の内容をかいつまんでいうと「新人林業マン勇気(染谷将太)の日常生活」とでもいいましょうか?
で、その撮影現場ではヨキというあだ名で呼ばれている伊藤英明 (勇気の大先輩)がチェンソ-で立木を伐倒していましたが、無茶苦茶美しくかつ格好よくチェンソ-を操作していました。(当組合にスカウトしたいくらいでした)
監督は、あの「ウォ-タ-ボ-イズ」や「スウィングガ-ルズ」を手掛けた矢口史靖監督です。
こうして、林業とか森林を題材にした映画などがどんどん出てくることは嬉しいことであり、今から楽しみにしつつ、頭のかたすみには25年度事業の決算のことを日々思っている今日この頃です。(poco)勉強不足?
2014-01-20
昨年12月28日未明から降った雪と今年初めの降雪により大田市でもあちこちかなりの雪害があったようで、昨年末から業務課職員・現業職員は休日返上でその処理にあたっています。市道や民家の裏山とかが主な現場ですが、今日(土曜日)も休日にもかかわらず何名かは危険木処理に出かけて行きました。
そんなこんなで先日、雪害の状況を見にとりあえず公道とか作業道から見える範囲だけでしたが巡回しました。やはりかなりの雪害があり樹幹長率の低い、いわゆるヒョロヒョロ木の林分が明らかにダメ-ジが大きかったと感じました。とすれば、竣工まぢかな林業専用道沿いの立木は相当なダメ-ジを受けてすべて倒伏あるいは折損しているのではと恐る恐る専用道に分け入りました。ところが掲載の写真(専用道の切土側から上方へ向けて撮影)のように、間伐の遅れが原因であろうと思われる絵に描いたようなヒョロヒョロ木が1本も倒れずまた折れてもいなくて、立っている木は雪が降ったの?とでも言いたげに風に揺られてユラユラと・・・。でその近くの森林作業道の現場でも2~3本は折れていましたが、残りはすべて何事も無かったかのようにしっかりと林立してました。
なぜかなと思いましたが、一つの結論に達しました。あまりにも枝葉が少なく雪が積もらなかったと(;一_一)。以上は私の勉強不足の結論ですが、本当は多分そんなことが要因ではないと思いますし、だれか解かる人がいたら教えていただければと思います。
そんな雪害のことを考えているとき、少し前に読んだ『森林施業プランナ-テキスト基礎編【初版】』の中の「ドイツの将来木施業」のことを思い出しました。
内容は、「ドイツでは将来木の個体安定性とその他の木の集団安定性の組み合わさった構造の長所を強調しており、日本では劣勢木の集団安定性は冠雪害に対して危険で、将来木以外の木の集団の中でも間伐が必要だと考えられている。その違いは自然条件の違いであるようだ」でした。
かなり私には理解しがたい内容でしたが、目標林型をしっかり定めて間伐の時期を逸しないことが重要と自分に言いかせることにしました。が、もう少し森林の生態系について勉強しようと思います。
最後にもう一つ。『森林施業プランナ-テキスト基礎編【初版】』42ページ『優勢木と劣勢木から伐っていく方法』は知っているようで知らなくて参考になりました。(poco)2014年スタート
2014-01-17
1月6日、仕事始め式を行いました。
組合長の年頭訓辞では、新聞コラム記事からの引用として「家内安全、商売繁盛、願いは平凡なるものなり」「平凡なる願いのために、平凡ならざる闘争をつづけて、人は顧みざる者なり」の言葉の紹介があり、今年もそれぞれやるべきことをきちんとやっていこうという話がありました。
続いて、最年少職員の中田技術員から、「今年も安全第一で作業効率化に努力していく」という決意表明がありました。
最後に、「大田市森林組合経営理念」を全員で朗読して仕事始め式を終わり、早速現場へと向かいました。
年末・年始には湿った雪が積もり、道路関係を始めとして雪害木除去の依頼がたくさん来ています。厳しい自然条件下、フル稼働で頑張っています。(くつ)
独断選考(?)今年の10大ニュース
2013-12-26
大田市森林組合2013年10大ニュース
① 役員改選、総代改選
今年は3年に一度の役員改選年。5月30日の通常総代会で新体制が承認されました。理事11名中2名、監事3名中1名の入れ替わりがありました。4期12年組合長を務められた神谷組合長が勇退され、皆田組合長が新たに選出されました。
9月には、同じく3年任期の総代の改選があり、280名の新たな総代体制が整いました。
② 平成24年度決算大幅赤字
平成24年度決算は約3千万円という過去に例を見ない大きな欠損額を計上しました。最も大きな原因は極端な事業量の減でした。25年度において同じ失敗を繰り返すことのないよう現在全力を尽くしているところです。
③ 現業職員制度定着への努力
2012年6月から導入した月給制による現業職員制度。今年は1年間の実施状況を踏まえての意見交換を行い、さらに体制を変更するなど制度定着への努力を続けています。
④ 頻発した労働災害
昨年後半から今年5月まで労働災害が続発しました。短期間に次々と事故が起きる状況下、緊張の毎日が続きました。6月以降は、軽微な事故1件だけであり、この状況がずっと続くことを祈る毎日です。
⑤ 楫野正也氏逝去
10月に楫野正也氏が亡くなられました。96歳でした。楫野氏は大田市森林組合初代の組合長であり、昭和31年の組合発足以来、昭和60年までの30年間組合長を務められました。その間、昭和45年からは県森連会長を4期12年務められました。
当時の林業施策の流れを的確に捉えて、1次、2次の林業構造改善事業を導入して事業規模の拡大と組織整備に取り組まれ、今日の大田市森林組合の基礎を築かれました。ご冥福をお祈りいたします。
⑥ 「お父さんの仕事を観るツアー」大好評
10月、現業職員の家族を招待して「お父さんの仕事を観るツアー」を開催しました。お父さんの仕事に立ち向かう力強い姿をご家族に見ていただき、改めてお父さんの威厳を示し、同時に林業への理解を深めようとの狙いでした。森林の中でのお弁当もあり、参加した奥さん、こどもたちも満足の様子でした。また、銀山テレビでの放映を見られた外部の皆さん方からも非常に高い評価をいただきました。
⑦ 連日の猛暑
近年続いている夏の猛暑。今年も一層厳しいものでした。7月は30度以上の真夏日が25日、8月は真夏日22日、35度以上の猛暑日が4日と過酷な夏でした。熱中症の症状の訴えも数件ありましたが、体調管理への声掛けをするなど、皆で注意しあいながらなんとか乗り切ることができました。
⑧ 卒業生と新入生
3月末には前総務課長(審査役)が定年退職されました。大田市森林組合の成長を支えての36年間であったと思います。長い間お世話になりました。
4月には現業職員2名の新規採用がありました。組合初の女性現業職員と高校新卒のピカピカの新入職員です。ベテラン指導職員の適切な指導のもと、順調に成長しています。
⑨ ホームページ開設
1月には念願のホームページを開設しました。職員で構成した広報編集チームの力作で外部からもそのセンスの良さについてお褒めの言葉をいただいております。(自画自賛)
現時点のアクセス数は約31,000件。メンテナンスの頻度を高めるなど、さらに努力し、本来の目的である組合員との情報交換、市民への情報発信に努めたいと思います。
⑩ 能力評価システムへの取り組み
11月から全森連の補助事業を利用して能力評価システム構築への取り組みを開始しました。職員が組織の中においての自らの役割を認識し、それぞれの目標を明らかにして、その到達度を評価していくというシステムです。
モチベーションの向上と人事の公平、オープン化を目指すものです。じっくりと取り組んでいきます。
この一年ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。(修)